【2026年最新】App Storeの評価は当てになるか|100本で調べた

App Storeのアプリページを表示したスマートフォンを手に持っている。画面には評価4.2と星、27万件の評価という表示、その下にレビューが並んでいる。奥にはゲームアプリのアイコンとコーヒーカップが置かれている

評価4.5のゲームと3.5のゲーム、どちらを選ぶべきか。App Storeの売上上位100本で、評価と売上・運営年数・評価件数の関係を調べました。売上と評価はほとんど関係がなく、古い作品ほど評価が下がります。数字の読み方をまとめます。

ゲームを選ぶとき、App Storeの評価を見る人は多いはずです。4.5と3.5が並んでいれば、普通は4.5のほうを選びます。

その判断が正しいのかを確かめるため、App Storeの売上上位100本について、評価と他の数字の関係を調べました。

先に結論を書きます。評価は「面白さ」を表す数字ではありません。同じ物差しで比べられるのは、配信からの年数が近い作品どうしだけです。

なお、この記事の数値はすべて2026年8月17日時点のApp Store(日本)の公表値です。

調べ方

対象は、App Storeが公開しているゲームのトップセールスランキング上位100本です。売上の順位、平均評価、評価件数、配信開始日を集めて、それぞれの関係を見ました。

100本全体の評価は、中央値が4.49でした。最も低いのが3.41、最も高いのが4.85です。4.0を下回るものは13本、4.5以上は47本ありました。

多くが4点台に収まっており、そもそも差がつきにくい数字だという点は先に押さえておいてください。

売れている作品ほど評価が高い、わけではない

まず、売上の順位と評価の関係です。

結論から言うと、ほとんど関係がありませんでした。統計的な関連の強さを表す数字(相関係数)は0.113で、これは「関係が見当たらない」と言ってよい水準です。

売上の帯ごとに評価の中央値を出すと、次のようになります。

売上順位評価の中央値4.0未満
1〜20位4.434本
21〜40位4.522本
41〜60位4.432本
61〜80位4.563本
81〜100位4.602本

売上が上のほうが評価も高い、という関係は出ていません。むしろ81位から100位のほうが中央値はわずかに高くなっています。

具体的に見ると分かりやすくなります。売上4位のパズル&ドラゴンズは評価3.58、売上15位のPokémon GOは3.51です。どちらも100本の中で低い側にあります。

逆に、評価が最も高かった学園アイドルマスターの4.85は、売上では66位でした。

売れていることと、評価が高いことは、別の話だということです。

古い作品ほど評価が下がる

はっきりした傾向が出たのは、配信からの年数との関係でした。

運営年数本数評価の中央値4.0未満
1年未満15本4.601本
1〜3年23本4.581本
3〜5年15本4.501本
5〜10年29本4.423本
10年以上18本4.317本

きれいに下がっています。1年未満が4.60、10年以上が4.31です。4.0を下回る作品の数も、1本、1本、1本、3本、7本と増えていきます。

理由はいくつか考えられます。長く続く作品は、その間に仕様の変更も課金の見直しも経ています。そのたびに離れた人が評価を残し、それが積み上がります。1年目の作品には、まだそれがありません。

配信直後の作品は、熱心に追いかけている層が中心に評価している、という見方もできます。時間が経って幅広い人に届くほど、平均は下がりやすくなります。

どちらが主な要因かはこのデータからは分かりません。ただ、どちらであっても「古い作品の点数は低く出やすい」という読み方は変わりません。

つまり、10年ぶんの不満が乗った数字と、1年ぶんの数字を並べて比べても、同じ意味にはならないということです。

古い作品の評価が低いのは、必ずしも作品の出来が悪いからではありません。この点を踏まえずに数字だけで切ると、長く遊べる作品を候補から外してしまいます。長く続いている作品については長く続いているスマホゲームにまとめました。

評価件数は規模であって、質ではない

評価件数が多い作品は良い作品だ、と考えたくなりますが、そうではありません。

評価件数と評価の点数の間にも、関連は見当たりませんでした。先ほどと同じ指標で0.081です。件数が多くても点数が高いとは限りません。

100本の評価件数は中央値で85,933件でした。1万件を下回るものが8本、10万件を超えるものが43本あります。

件数が表しているのは、その作品にどれだけ人が集まったかです。規模の目安としては使えますが、満足度の目安にはなりません。

ただし、件数が少なすぎる場合は別の問題があります。数百件しかない状態では、少数の意見が平均を大きく動かします。点数を読む前に、まず件数を見てください。

数字が食い違う作品を見ると分かること

平均から外れている作品を挙げます。ここに、評価という数字の性格が出ています。

評価が4.0を下回るのに、売上で20位以内に入っているのは4本でした。

ゲーム売上順位評価評価件数
パズル&ドラゴンズ4位3.58201,852件
ホワイトアウト・サバイバル7位3.95115,035件
Pokémon GO15位3.51263,869件
キングショット18位3.9822,417件

パズドラは14年、Pokémon GOは10年続いています。前の項目で見たとおり、長く続く作品ほど不満が積み上がります。それでも売上の上位にいるということは、遊び続けている人が相当数いるということです。

一方で、評価4.7以上なのに売上が60位より下だったのは2本です。学園アイドルマスターが評価4.85で66位、トリッカルが4.75で87位でした。

評価が高いことは、多くの人に遊ばれていることを意味しません。熱心な人が満足している状態でも、数字は4.8を超えます。

では、評価をどう読むか

ここまでを踏まえた実際の読み方です。

同じ年代の作品どうしで比べてください。配信から1年の作品と10年の作品を、同じ物差しで並べないでください。10年以上の作品なら4.3前後が中央値です。その中で4.4なら、実は平均より上ということになります。

実演してみます。10年以上続いている18本のうち、同年代の中央値4.31を上回る4.4以上の作品は7本ありました。

ゲーム評価運営年数売上順位
ONE PIECE トレジャークルーズ4.6212.3年50位
タウンシップ4.6112.8年32位
プロ野球スピリッツA4.5710.8年6位
フィッシュダム4.5210.7年54位
LINE ポコポコ4.5112.0年17位
刀剣乱舞ONLINE4.4310.5年43位
キャンディークラッシュ4.4313.8年60位

このうち刀剣乱舞ONLINEとキャンディークラッシュの4.43は、100本全体の中央値4.49を下回ります。数字だけ見れば平均以下です。しかし10年以上の作品の中では上位に入ります。同じ年代で比べると評価が反転する、という例です。

件数を先に見てください。数百件しかない作品の点数は、参考程度にとどめてください。逆に10万件を超えていれば、点数の信頼度は上がります。

極端に低い場合だけ重く見てください。100本の中央値は4.49で、多くが4点台に収まります。4.5と4.3の差はほとんど意味を持ちません。一方で3点台は明確に少数派なので、そこは理由を調べる価値があります。

売上順位とは別に見てください。売れているから良い、評価が高いから売れている、どちらの関係も出ていません。2つは別の情報として扱ってください。

まとめ

  • 対象はApp Storeのゲーム売上ランキング上位100本。評価の中央値は4.49
  • 売上順位と評価の間に関係は見当たらない(指標は0.113)
  • 売上4位のパズドラは評価3.58、評価最高の学園アイドルマスターは売上66位
  • 配信からの年数が長いほど評価は下がる。1年未満4.60、10年以上4.31
  • 4.0を下回る作品は、1年未満で1本、10年以上で7本
  • 評価件数と点数の間にも関係は見当たらない(0.081)。件数は規模の目安
  • 読むときは、同じ年代の作品どうしで比べ、件数を先に確認する

評価は便利な数字ですが、単独では作品の出来を表しません。年数と件数を添えて初めて、比較に使える情報になります。

ゲームバイブル編集部

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