「キングショット」が日本で伸びている理由|舘ひろしのCMで気になった人へ

「キングショット」のゲーム内キャラクターのイラスト。左に弓を持つ女性と槍を構える女性、右に大きな盾を持つ髭の男性が並び、中央には施設を最大強化したことを示す「MAX」アイコンが並んでいる

Century Gamesの戦略ゲーム「キングショット」は、2025年5月ごろから日本でのダウンロード数と収益が急伸しました。舘ひろしさんのテレビCMで見かけた方向けに、データをもとに急成長の経緯と今のゲームの実像を整理します。

2026年4月28日から、俳優の舘ひろしさんが金色の王冠をかぶって「キング」を演じるテレビCMが流れています。CMで紹介されているのは「キングショット」というスマートフォン向けの戦略ゲームですが、これは目新しい新作ではありません。配信は2025年2月22日で、CM放映の時点ですでに1年以上が経っています。それでも今テレビ広告を打っているのは、この1年余りで日本での存在感を大きく伸ばしてきたゲームだからです。

Sensor Towerが示した「2025年5月からの急上昇」

モバイル市場のデータを扱うSensor Towerが2025年8月に公開した分析によると、キングショットの日本国内の実績は2025年3月から6月のあいだで大きく動いています。ダウンロード数は6万5,000超から55万へ、収益は20万ドル超から350万ドル超へと伸びました。ストラテジージャンルのダウンロードランキングでは5月から6月にかけてトップ10圏内を維持し、5月28日からは20日間連続でトップの座を守りました。同じ時期を世界市場で比べると、日本はダウンロード数で2位、収益では台湾と並ぶ3位につけています。詳しいデータはSensor Towerの分析記事で公開されています。

伸びを支えたのは広告費

急拡大の要因としてSensor Towerが挙げているのは、有料広告への積極的な投資です。この期間、日本でのダウンロードのうち8割近くが有料広告経由で流入しています。出稿先のチャネル別インプレッションシェアを見ると、YouTubeが4割超でメインチャネルとなり、Instagramの33%と合わせて、この2チャネルだけで全体の75%を占めました。開発元Century Games全体の広告予算のうち、4割近くがキングショット1本に充てられていたといいます。動画広告で見かける機会が増えたのは、この投資の結果です。

配信から1年、世界の売上は8億ドルを超えた

海外の業界メディアの集計では、配信から1年間(2025年2月22日〜2026年2月)の世界売上は8億1,190万ドルに達しました。本格稼働した最初のひと月にあたる2025年3月の590万ドルから、2026年1月には1億220万ドルまで伸び、単月では1,600%を超える増加です。ピークとなった1月30日には、1日で460万ドルを売り上げています。国別の売上シェアはアメリカが43%、韓国が8%、日本が7%で、通期で見るとアメリカが最大市場です。日本の伸びが際立ったのは、あくまで2025年の春から夏にかけての時期だったことになります。

2026年に入り、テレビCMで一般層にも

アプリ内の広告が中心だった集客に加えて、2026年4月28日からは舘ひろしさんを起用した新しいテレビCMの放映が始まりました。このタイミングで世界累計ダウンロード数は6,000万を突破しています。ゲームアプリを普段は触らない層にも届けるべく、テレビというより広い媒体に広告費を投じる段階に入ったとみられます。

急成長の裏で起きていること

順調な伸びの一方、2026年に入ってからは上位プレイヤーの間で運営対応への不満が広がったことも報じられています。海外メディアによると、複数のプレイヤーが不正アカウント、いわゆるボットが対策後も見つかり続けていると主張し、上位ランカーの一部が抗議のためプレイを無期限休止すると表明しました。売上も2月には前月から9%減っており、急成長のあとに競争が激しくなった影響がうかがえます。上位の同盟争いに本気で加わるかどうかで、遊び心地の印象は変わりそうです。

実際はどんなゲームなのか

中身は、崩壊した中世の世界を舞台に、領主として拠点を発展させながら反乱軍の侵攻に対抗する戦略シミュレーションです。開発元は、同じ形式で先に日本でヒットしたホワイトアウト・サバイバルと同じCentury Gamesです。施設を建てて資源をやりくりする拠点運営が骨格で、CMや広告でよく見るタワーディフェンス風の防衛戦は、その中の一部の要素という位置づけです。接続していない間も資源は自動で貯まり、上限は最大9時間分とされています。App Storeの評価は3.98、評価件数は22,515件です(2026年8月18日時点)。

CMで気になったら

同盟に入るかどうかで体験は変わりますが、入らなくても拠点を育てる部分と序盤の戦闘は十分に遊べます。すでに配信から1年半近くが経っているため、上位の同盟には育成の進んだプレイヤーが多くいますが、対人の競争に加わるかどうかは自分のペースで選べる作りです。基地を育てる手触りそのものを楽しむのであれば、始めるタイミングを気にする必要は薄いはずです。ゲームの詳しい特徴や向き不向きは、キングショットの個別ページにまとめています。

ゲームバイブル編集部

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